Harvard MBA 合格体験記

留学先:ハーバード (Harvard HBS MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.400






1. 合否結果

合格: Chicago(2nd)、Kellogg(2nd)、HBS(2nd)
不合格: Columbia(Early、インタビューあり)、Stanford(2nd、インタビューなし)
Waitlist(辞退): Wharton(2nd、インタビューあり)、



2. 経歴/スコア

出願時年齢: 31歳
職務経験: 広告代理店 8年、私費(出願時)
海外経験: 大学学部時代に9カ月(アメリカ・ボストン)
TOEFL: 109 (R29/L26/S26/W28)
GMAT: 730 (V41/Q49/AWA4.0)
GPA: 3.6 (換算値・国立大学総合人間学部)



3. スケジュール

2009年
3月 2010年での出願を見据え、試みにTOEFLを受験。96点。
4月~6月 英語力向上のため、英文雑誌の定期購読、Podcastでのリスニング等を始める。
TOEFL対策を主にしつつ、並行してGMATの勉強も始める。
7月~9月 TOEFL、GMATを何度か受験。TOEFLは100点前後、GMATは650点前後。
10月 GMATで730点(提出スコア)。
11月~ 時間をかけてじっくりと英語力の向上に努める。

2010年
8月    ついにTOEFLで109点(提出スコア)。
デバリエ先生のエッセイカウンセリング開始。
10月 Columbia Early Decision出願。
12月 デバリエ先生のグループインタビュートレーニング開始。
Columbiaのアルムナイインタビュー実施⇒不合格。

2011年
2月 デバリエ先生の個別インタビュートレーニングを数回受ける。
Kellogg、Chicagoのアルムナイインタビュー実施。
3月 Wharton、HBSのアドミッションインタビュー実施。 
Kellogg、Chicago、HBS合格。WhartonはWaitlist、Stanfordは不合格。



4. 全体を振り返って

出願時で30歳オーバー/私費留学/非帰国子女、またいわゆるMBA学生の”Traditional(金融やコンサルティング)”なバックグラウンドも持たない私がこうして希望する学校に合格できたのは、ひとえにデバリエ先生、そしてインターフェイスのスタッフの方々のお陰だと思っています。デバリエ先生のコンサルティングにおける具体的な魅力に関しては多くのtestimonialで言及されていますが、ここでは少し俯瞰した視点で、私個人が特に感じたメリット2点に関して述べさせていただければと思います。

一つ目は、「MBA受験対策に留まらない、普遍的なコミュニケーションスキルを身につけることが出来る」という点です。MBA受験においては、確かに学校と出願者のFitが重要視され、各校毎の緻密な分析やそれに伴うアプリケーションのカスタマイズが重要です(そして、その点のコンサルティングにおいては、圧倒的な実績を持つデバリエ先生の右に出るものはいないと思います)。しかし、特に受験プロセスの最終段階(特にアドミッションによるインタビュー)ではそのようなテクニック以上に、実際MBAプログラムの中で貢献できるだけの本質的なコミュニケーション能力が見られているように感じました。デバリエ先生は、エッセイカウンセリング/インタビュートレーニング/その他の接点を有機的に組み合わせ、その場しのぎのテクニックではない、出願者の普遍的なコミュニケーション能力向上に寄与するような、自己分析視点/キャリア構築の考え方/効果的なデリバリー等に対するポイントを効果的・効率的に提供してくれる最高のパートナーだったと思います。

二つ目は、「長いMBA受験に不可欠な、高いモチベーションの維持をサポートしてくれる」という点です。長いMBA受験において、高いモチベーションを常に保ち続けることはなかなか難しいものです。多忙な業務やその他諸々の出来事は、受験プロセスに関係なく容赦ない障害として存在し、集中力や効率の邪魔をします。しかし逆に言うと、このモチベーション管理さえ上手くいけば、成功の確率は格段に上がるのではと思います。デバリエ先生は、下記に2点において私のモチベーション維持を助けてくれました。まずは、上記とも関係しますが、受験プロセスを“個別具体的なテスト対策”から、“MBA留学中、或いは今後のキャリアにも活かせる普遍的なコミュニケーションスキル向上”へと設定し直してくれたこと。これにより、全ての努力が長期的に大きなリターンを生む意義深いものに思え、高いモチベーションを維持し続けることが出来ました。次に、カウンセリング中の会話やご本人のブログ等を通じて感じ取ることの出来た、デバリエ先生の仕事に対する情熱。彼は本当に心の底から出願者の成功を願っており、更には日本から社会を引っ張る優れたリーダーが輩出されることを望んでいます。やや浪花節になってしまいますが、私の場合彼のその情熱に応えようという気持ちが、高いモチベーションの維持につながりました。

続いて、参考になるかどうかは分かりませんが、下記に具体的な受験プロセスの体験談も簡単に記載させていただきます。



5. TOEFL

独学でしたが、参考書を活用して基本的なルールを理解し設問形式に慣れた後は、英文雑誌(TimeやHarvard Business Review等)やPodcast(Business WeekやHBR IdeaCast等)を活用したトータルな英語力向上へと勉強法をシフトしました。個人的な感触としては、100点前後まではいわゆる“参考書を活用したTOEFL対策”で何とかなりましたが、110点前後を取るためには(私はギリギリ109点だったので偉そうなことは言えませんが。。。)上記のような、より根本的な英語力向上が必要な気がしました。ただ最終的な1~2点のスコア調整は、とにかくひたすらテストを受け続けて、各セクションの高スコアが運良く揃うのを待つだけのような気もしましたが。。。



6.GMAT

こちらも独学でしたが、かなり特殊な形式のテストなので、TOEFLと違いじっくり時間をかけることはせず、短期集中で取り組みました。設問と出題形式の双方が特殊なので、よく言われるように「余計な参考書に手を出さず(Official Guideとマスアカのみを活用)」「出題形式に慣れる(私はGMAT KINGを使いました)」ことに集中しました。ちなみにAWAは4.0と心許ないスコアでしたが、デバリエ先生に「気にするな」と言われたので再試験は受けず、結局問題はありませんでした。



7. Essay

自分の性格や趣味/過去の実績/将来の目標という資産の棚卸し、そして各校の分析に基づいたそれらの効果的・効率的な組み立てを、デバリエ先生に全幅の信頼を置きながら時間をかけて行いました。この作業はWhat to sayを抽出し、ターゲットに合わせてHow to sayを開発していくという広告作業と似ているところがあり、個人的には比較的楽しみながら取り組むことが出来たと思います。ただ、これも広告と同じで、いかに一見巧みに情報を整理し、論理的に美しくまとまっているように見えるエッセイでも、そこに発信者の情熱が欠けていると読者の心を掴むことは難しく、デバリエ先生にそのようなドラフトを提出した時は、毎回必ず愛のある叱咤激励と容赦ない書き直しの指示が戻ってきました(笑)。時間のかかる作業ですが、このプロセスを自分の自叙伝、あるいはドキュメンタリーを創作する滅多にないチャンスと捉え、情熱を込めて、そして読者に対するサービス精神を忘れずに取り組まれるといいのではないかと思います。なお、カウンセリングのスロットは平日の夕方で、基本オンラインでのやり取りが主になりましたが、全く問題ありませんでした。



8. Interview

デバリエ先生のグループトレーニング、また各校の面接直前には個別トレーニングを受けて対策を行いました。グループトレーニングでは初めてインターフェイスの仲間たちと顔を合わせることになり、とても有意義なネットワークを築くことが出来ました。またトレーニング中は適度なPeer Pressureも効果的に働き、ここでインタビューの土台を作ることが出来たと思います。個別トレーニングでは、個別にカスタマイズされた面接形式で各校の傾向に沿った質問、また想定外の質問に対する対応等に関して訓練を積み、受験対策の総仕上げを行うことが出来ました。



9. 最後に

HBSの面接前夜のことです。面接会場である上海のホテルで、緊張と不安の中ひとり眠りにつこうとしていたその時、デバリエ先生から一通のメールが届きました。”Check out my blog for your HBS interview.” ブログには、東日本大震災という悲劇の中で、崇高な利他精神に基づいて勇気ある行動をとった様々な日本人の姿が書かれていました。そしてその崇高なJapanese Spiritこそが、最も価値のある日本の輸出品だと書かれていました。私はそのブログを見て、このようなコンサルタントと共に受験準備が出来たことを誇りに思うとともに、一人の日本人出願者として大いに勇気をもらい、自信をもって翌日の面接に臨むことが出来ました。

様々な縁や運が重なり今回希望の学校に合格することが出来ましたが、このタイミングで2年間も日本を離れて勉強に集中することの意味をしっかりと自覚し、自分に出来る最大限のことは何かを常に内省しながら、今後も精進を続けていきたいと思っています。

最後になりましたが、デバリエ先生、小貫さん、及びお世話になったスタッフの皆様。皆様のサポートがなければ、このような最高の結果を得ることは間違いなく出来ませんでした。本当にありがとうございました。また、これから受験される皆様の成功を心よりお祈りしております。





大学院留学 合格体験記
Harvard HBSMBA(ハーバードMBA) Class of 2013