Harvard MBA 合格体験記

留学先:ハーバード (Harvard HBS MBA)

大学院出願準備記(出願エッセイ、インタビュー対策など)
MBA合格体験記 No.341






1.合否結果

合格:Tuck(Early)、UC Berkeley(1st)、Kellogg(2nd)、HBS(2nd)
不合格:Columbia(Early、インタビューあり)、
Wharton(1st、インタビューあり)、
MIT(1st、インタビューなし)、Stanford(1st、インタビューなし)



2.経歴など

職務経験:SE 4年、社費
海外経験:0歳〜10歳までアメリカ在住
TOEFL: 117 (R30/L30/S27/W30)
GMAT: 770 (V45/Q51/AWA5.5)
GPA: 3.1(国立大学工学部) 3.4(国立大学工学系大学院)



3.スケジュール
2008年
1月〜3月 TOEFLを独学で3回受験。見切り終了→117が出たので終了。
2月〜4月 GMATは渋谷の予備校に通う。4月末に本試験を受験。770で終了。
6月 社費の審査に通る。
7月〜 デバリエ先生とエッセイカウンセリング開始。
9月 2週間ほどキャンパスビジットに出かける。デバリエ先生のグループインタビュートレーニング開始。
10月〜11月 1stラウンド出願(Columbia、Wharton、Tuck、MIT、UCB)
11月 TuckとWhartonのアドミッションインタビュー
12月 ColumbiaとUCBのアルムナイインタビュー  Tuck合格、Columbia、MIT、Wharton不合格

2009年
1月 2ndラウンド出願(HBS、Stanford、Kellogg)  Kelloggアルムナイインタビュー  UCB合格
3月 Kellogg合格 HBSアドミッションインタビュー
4月 HBS合格、Stanford不合格



4.スコアメイク
低いGPA、短い職歴、MBAではさほど好まれないバックグラウンド、等々重いハンデが多々あったので、テストスコアだけは誰にも負けないものをと思いトップ校のMID80%を超えるあたりのスコアを目指しました。

■TOEFL
帰国子女だったので独学にしましたが効率が悪く、3回も受ける事になってしまいました。4つもあるセクションのスコアを全て最高に揃えるのは至難の業だと思います。

1つ感じたのは、スピーキングセクションはあくまでスピーキング能力を計測する試験だと言うことです。「ネイティブスピーカー
らしいペラペラ感」を醸し出せれば、内容は二の次でも高スコアが出ます。得点源になるのはテンプレではなく、流暢さやネイティブが間違えないレベルの文法です。(間違えるのがダメなのではなく、ネイティブスピーカーだったら絶対言わないであろうカタコト的な言い回しをしてしまうのがまずい)ネイティブスピーカーの会話から使えそうな構文をいくつか拾って、覚えておけば対策できると思います。

■GMAT
GMATは難しいとの前評判を聞いていたので渋谷の予備校に通いました。

・AWA
無視されがちなAWAですが、受験生心理としては手が抜けませんでした。機械採点のせいか、テンプレがかなり有効でテンプレのコピーで4.5〜5.0は取れると思います。

・Quantitative
日本人、特に理系であれば50点前後は取れると思います。Verbalセクションの勉強をすると必然的にリーディング力が上がるので、それにつれてQuantのスコアも上がりました。

・Verbal
何はともあれ読解力。予備校対策のほとんどがSCのテクニックですが、それ以前に、Verbalは読むテストだと思います。きちんと読めれば、CRとRCはかなりの高正答率が期待できます。(日本語版のGMAT参考書で訳文を読むと一目瞭然で、実は非常に簡単な事しか問われていない)で、CRとRCで8〜9割取れれば、SCが半分程度の正答率でもVerbalが40点に届きます。SCは予備校のテキスト等で相当対策したものの、最後まで苦手だったのでよく分かりません。とは言え、どの問題でも読解力や読むスピードが求められている事は確かです。



5.エッセイ

文を書くのが好きなので、エッセイは楽しんで書けました。職務経験が短いのでネタ探しには苦労しましたが、相当突出した実績で無い限り、ネタそのものより、何を考えたか学んだかの方が重要と思い、割り切って書きました。(それでも、ネタのしょぼさには最後まで不安が付きまといましたが)

また、エッセイの中身はもちろんの事、
・受験校のポートフォリト作成
・各校に合わせたテーラーリング
・週一必ず同じ時間帯でのカウンセリング
という面において、デバリエ先生とのカウンセリングは有益でした。

特に、週一のカウンセリングは、つまらない事のようですが重要です。春頃は別の予備校のカウンセラーを使っていたのですが、予約制だったため、前日になってエッセイが書けてないと予約を先延ばしにし、ずるずると何も進まない期間がありました。逆に、時間が決まっていると、カウンセリング代を無駄にはするまいという心理も働き、徹夜ででもエッセイを仕上げる気力が沸きました。1stに5校、2ndに4校という数をこなすことができましたが、これでも終盤ではかなり時間的な余裕ができました。



6.インタビュー

■グループインタビュー

インターフェース名物のグループインタビューですが、私は最初のスロットで受けました。

優秀な受験仲間と出会えた事が最大の収穫です。その後も連絡を取り合い、非常に刺激を受けました。同じ時期にグループインタビューを受ける=進捗が同じくらいなので、情報交換も大変有益でした。

このトレーニングが終わる頃にはなんとなくインタビューを受ける型が出来上がっていました。立ち居振る舞い、表情、持ち物など、細かい所まで指導され、終わる頃には見違えるようになっています。コース終了後に、1回目のビデオを見たら、自分のあまりのグダグダっぷりに唖然としたくらい、歴然とした差がありました。

■個別インタビュートレーニング

個別トレーニングでは、主にデバリエ先生と学校毎の練習をしました。学校によってスタイルが千差万別なインタビューですが、本来であれば、エッセイのイメージを補強するための物です。質問に答える事であっぷあっぷになりがちですが、それではダメで、矢継ぎ早に新しい情報やインサイトを滑り込ませるアメリカ式のインタビュースタイルを身に付ける必要がありました。エッセイに書けなかったけど、どうしても伝えたい事は何か、自分のバックグラウンドについて述べておきたい事は何か、十分に練ってカードを用意した上でインタビューに臨みました。

エッセイを書く段階からエッセイに書くこと/インタビューで補強する事、の検討ができれば最高ですが、実際はエッセイでいっぱいいっぱいになってしまいました。私の場合、インタビュー練習をする中で初めて「こういう売り方をすればいいのか」「受験生の中で、自分はこういうポジショニングなのかもしれない」と発見する事が多々ありました。新しいアイディアもたくさん出てくるので折にふれてエッセイを読みなおし、整合性を取る事も重要だったと思います。

HBSのインタビューのインビテーションが来てからは来る日も来る日もインタビューの事しか考えられず気を病みそうになりました。デバリエ先生と10回くらい、他のカウンセラーと1回ずつ行いました。

7.まとめ

MBA受験はそもそも、アンフェアな戦いです。受かりやすいバックグラウンド、受かりやすい会社(というか、必ず受かる会社)、情報が集まる業種/職種が明確に存在します。そういう面で、相当に不利な立場にいた自分がHBSに合格できたのはデバリエ先生のおかげと思います。

また、小林さん、小貫さん、小粥さん、金崎さんを始めとするスタッフの皆様やカウンセラーの皆様、インターフェースのセミナー等で知り合った受験生仲間には大変お世話になりました。みなさま、どうもありがとうございました。





大学院留学 合格体験記
Harvard HBSMBA(ハーバードMBA) Class of 2011